| プロフィール |
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Author:Norie Sumida
初めまして!北京から中国情報を発信するサイバー悟空から北京生活情報だけを独立させ、このブログを立ち上げました。北京在住の日本人の方々に役立つ情報、楽しんでもらえる情報を提供していきたいと考えています。 よろしくお願いします。
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| 北京出産体験記 協和医院 |
名前: 張田 直美 出産日: 2006年1月27日 赤ちゃん: 男の子 3700グラム 出産病院: 協和医院
出産方法: 自然分娩 入院日数: 出産前3日、出産後1日 出産費用: 計1万5000元(出産前検査費用約3000元、部屋代1日800元)
体験記:
▽中国では積極的に質問を 今回の妊娠出産は私にとって3人目でした。初めての海外での出産です。3人目とは言え、不安でした。いろいろな情報を得たいと思いました。
最初に病院選びです。私は中国語があまり上手ではない。高額な出産費用も避けたい。信頼できる医師と医療設備など、夫や知人のアドバイスを考慮した上で、王府井の「協和病院」に決めました。
同病院には外国人のための「特需医療部」があります。中国人用の一般医療部よりは医療費は高くなります。診察代は先生の肩書きで異なり100、200、300元の3種類。教授クラスの医師に診察してもらい、診察代は一回300元プラス検査代。超音波検査は一回300元でした。超音波の機械は旧式だからこの値段は高い。診察は体重測定、簡単な問診、赤ちゃんの心音を聞き、後は検査指示をもらう程度でした。病院内ではたくさんの患者が待っているのであわただしいです。先生も忙しいのでいろいろ教えてはくれません。自分から聞くべきことを聞かないと、いつまでも不安は解消されないでしょう。
私は毎週木曜日の午前中の先生に診察してもらいました。以前アメリカにおられたので英語が上手でした。やさしい雰囲気、話し方が魅力的でした。安心して定期診察を続けることができました。
検査は血液検査が主です。日本のように内診や超音波検査は毎回しません。子宮頚ガン検査などもありません。内診は妊娠後期に一度だけ。「骨盤の広さを見ましょう」と5分ぐらいで終わります。超音波検査では、お願いしないと画像すら見せてもらえません。外国人なら禁止されている性別の告知もしてくれますが、聞かないと教えてくれません。赤ちゃんの大きさや状態なども同じです。積極的に質問するのみです。
▽丁寧な対応、清潔な部屋 妊娠6ヶ月のころ、少量の出血があり、念のため入院、観察することになりました。急激に子宮が大きくなったために起きた症状で、特に心配はないということですぐに退院。医師や看護士の丁寧な対応に好感が持てました。
「3人目の子は早いわよ」と多くの人に聞かされましたが、出産予定日を過ぎてから子宮の収縮は始まりました。朝6時ごろから15分おきに収縮の波が来ます。いそいそと身支度をして病院へ行きました。担当医師の内診では子宮口は2センチはおどしか開いておらず、陣痛もまだ強くないので、様子をみることに。産婦人科のベッドに空きがなく、別階の内科病棟の部屋に入りました。部屋への移動では付き添いの人が荷物を持ち、私を車椅子に乗せて丁寧に案内してくれました。
協和病院の食事は中華料理、西洋料理を選ぶことができます。アレルギー等を聞かれます。朝食はおかゆに万頭、暖かい牛乳にゆで卵です。昼食の中華は各種おかゆやごはん、野菜料理二品に春巻きなど。それに薄味のスープが基本です。夕食はデザートと果物、ジュースがつきます。中華料理は量も大目で2人分あります。付き添いの家族と一緒に食べることができます。果物を切るナイフやフォークは持参しましょう。
部屋には冷蔵庫とテレビがあります。ユニットバスで、湯船もあります。空調も良くホテルのようです。毎日掃除があります。タオルやお風呂のカーテンまで取り替えてくれます。とても清潔で気持ちが良かったです。
▽不安と中国人医師の励まし 外出は厳しく医師の許可と手続きが必要です。私の場合、猛反対されました。理由は、胎児にへその緒が二重で巻きついている疑いがあったこと。体重が4100グラム程度と推測されたことでした。「ええっ、そんな大事なこと早く教えてよ」と思わず言ってしまいました。帝王切開か自然分娩か選択する必要が出てきました。こういうとき、中国の病院は一般的に帝王切開を勧められますが、協和病院の医師は、私が二人の子供を大き目で産んでいる経験があること、首のへその緒は実際どのような状態か出てこないとわからないことを理由に、私が希望していた自然分娩にトライすることを認めてくれました。途中から帝王切開に変更することも可能だと説明してくれました。
「もし途中で出なくなったら子供に酸素不足や問題は起きないのか」。何度も質問しました。「リスクはある」と言いながらも自身はあるような雰囲気です。私は陣痛促進剤を使って分娩に臨みました。1月27日の朝10時、点滴で投与をはじめ、それでもなかなか自然の陣痛がつかず、ようやく夕方5時に出血。本格的な陣痛が始まりました。それでも子宮口は依然として3センチほどしか開かなかったのですが、医師は「大丈夫。あなたならきっと産める。私を信じて」と、何度も部屋に様子を見に来てくれました。とても励まされました。
▽家族の絆強めた北京出産 リスクを抱えての出産。医師や看護婦、夫を緊張させていたようです。私自身はひたすら祈りながら陣痛の痛みと闘いました。午後9時半ごろ陣痛が膀胱あたりまで降りてきたところで、私は4階の部屋から8階の分娩室へタンカーで運ばれました。いよいよ出産に挑む不安と、早く子供に対面したい気持ちで一杯でした。分娩室は特需医療部ではなく一般病棟のそばにありました。私が入ったのは個室。お世辞でも最新とはいえない分娩室で、助産婦、医師、看護士ら計4人、そして私の夫とで出産が始まりました。
ビンに入った消毒液をジャーと流して消毒。人工破水して、麻酔の注射をして、陣痛がきたらいきむの繰り返し。子供の状態を心配する気持ちと、一方では激しい痛みでかなりうめき声を上げていました。赤ちゃんの頭が見えたときには、すでに力が入らず、分娩室にため息だけが聞こえました。全員汗だくでした。主人に「あともう少しだ」と励まされ、最後の力を振り絞っていきみ、お腹を押されて、とうとう我が子は生まれてきました。心配していたへその緒は首に一重に巻きついていただけでした。無事出産は終わりました。体重3700グラムの男の子。家で我慢強く待ってくれていた二人の子供も大喜びでした。事情の異なる海外で、様々な壁を乗り越えての出産は大変だったけれど、家族の絆をさらに強めてくれました。「大騒ぎして恥ずかしい」と医師に伝えると、「出産に恥ずかしいことは何ひとつない。出産は本当に大変なこと。よくがんばりました」と言われて感動しました。
▽家族はより理解と協力を 分娩室から搬送用ベッドで部屋に戻るとき、私の横には温かい赤ちゃんも乗っていました。部屋に戻ると、看護婦さんが「母乳をあげてみましょう」。産んですぐ、母乳をあげることができて、本当に良かったです。母乳の出がとてもよかったです。私は3人目ということで、新生児ケアの指導は全くありませんでした。初産の方は、お風呂の入れ方、母乳のケア、母乳のあげ方、赤ちゃんの抱き方など、教えて欲しいことは事前に勉強しておくか、入院中に質問しておく必要があります。 自然分娩の場合、入院は普通4日間ですが、出産後1日で退院し家に戻りました。心が晴々としていました。不安だった北京での出産は私や夫にとっていい経験になりました。一番忘れられないのは医師が私たち産婦の痛みを心から理解していたということ、毎日同じように分娩に立ち会い、産婦と一緒になって汗をかき、出産とは本当に素晴らしいことと尊敬してくれたことでした。
北京での出産の感想ですが、初産の方には大変かもしれませんが、そばにアドバイスして力になってくれる人々がいれば問題ないと思います。経産婦の方は日本とは違った良い部分を楽しんで欲しいと思います。どちらにしても家族の協力は必要です。いつも以上の励ましと理解が必要です。
私は妊娠初期から体調を崩していました。腸の調子が悪く、慢性盲腸の疑いがありました。中医師の夫に作ってもらった漢方薬を飲んで治療を続けました。つわりでふらふらした時は高麗人参やナツメなどを煎じた滋養薬「元気もりもりドリンク(仮称)」を飲んで、仕事、2人の子育てもしていました。漢方薬には精神安定に効果があり、妊婦にも安全な薬があります。妊娠中、必需品でした。風邪を引いたり、気管支炎をこじらせ、夜中に咳が止まらぬ日々も続きました。妊婦には良くあることらしいですが、つらい日々でした。主人がせっせと作る漢方薬をのみながら何とか治ったころには臨月まじかでした。
最後に、はじめから終わりまで私と一緒に妊娠の苦楽をともに乗り越えてくれた夫に感謝したいと思います。(上写真:出産後約5週間、家族5人で協和病院を訪れた張田直美さん。赤ちゃんは元気にすくすくと育っています)
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